（作／保邑リュウジ 演出／獅童裕樹）
2022年8月4・11・18・25・31日配信（5回目は特別編）
逢坂美華
後藤瑠美
香乃みお（ナレーター）
FMの夜の人気番組「夜ふかシンドローム」で木曜日のパーソナリティを務める悠里と
弥生。毎日届くメールは、これまでの「純・真ラジオドラマ」の登場人物からのもの。それぞれの物語や登場人物の「その後」を伝えている。
そしてある週の放送の終わりに、悠里の口から思いもかけない発表があった。悠里と弥生の2人とも、次週で番組を卒業するという。悠里は海外の人道援助隊に加わるために日本を離れることを決意し、弥生は戸惑いながらも、オファーをしてくれた声優事務所への所属を決めたのだった。
そして、最後の放送の日がやってくる。
お気づきとは思うが、これは第１回放送の「イエスタデイ・ワンス モア」と同じ設定である。その中で、これまで放送（配信）してきたドラマの物語の後日談が語られるという仕掛けだ。今までずっと聞いてきて下さった方には面白く、かつ、「純・真ラジオドラマ」の締め括りに相応しい筋立てだと思ったのだが、予想以上に配信の聴取回数が伸びず、残念な結果であった。
ただ、このラジオを通して、瑠美ちゃんとみちゃが仲良くなり、みちゃのクラウドファンディングを応援する企画に瑠美ちゃんが登場する等、交流が続いているようだ。
その瑠美ちゃんは、「純・真ラジオドラマ」全6作品出演という「快挙」を成し遂げた。繊細に変化する彼女の声の表情は、作品にぴったりだった。番組の一番の功労者といえよう。
なお、この悠里と弥生のドラマは、2022年9月に上演された朗読劇「Oriental Voice」にも登場し、そこで完結している。